【数土直志の「月刊アニメビジネス」】世界で2兆円突破も、国内3年連続減少 「アニメ産業レポート2018」を読む

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【数土直志の「月刊アニメビジネス」】世界で2兆円突破も、国内3年連続減少 「アニメ産業レポート2018」を読む
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■産業市場2兆円超え、8年連続成長だが……  2017年のアニメ業界の動向をまとめた「アニメ産業レポート2018」が、12月に日本動画協会より刊行された。僕もレポート執筆の一部を担当させてもらっているのだが、まとめられた数字を見ることで驚かされることも多い。  毎年刊行されるレポートの最大の特長は、「アニメ産業市場」と「アニメ業界市場」のふたつの市場規模を算出していること。数字がふたつあってやや分かりにくいが、「アニメ産業市場」は全世界でユーザーが日本アニメに支出した金額、「アニメ業界市場」は国内のアニメ制作会社の売上をまとめたものである。性格がだいぶ違う。
今回の大きな話題は、「アニメ産業市場」の2兆円超えだろう。いくつかのメディアでも取り上げられ話題になった。さらに8年連続の市場成長もある。  2017年の映画では「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」がいずれもシリーズ最高のヒットになり、深夜発のアニメでも「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」が25億円超えを記録した。DVD・ブルーレイでは「君の名は。」「ユーリ!!! on ICE」、音楽では「ラブライブ!サンシャイン!!」など大ヒットが目白押しだ。  大きな数字と着実な成長、こうした作品はまるで日本のアニメ産業の明るい未来を約束しているかのようだ。
■商品化市場は過去12年で最も低かった  華やかな数字や作品の一方で、いくつかの別の重要な数字が見落とされている。そうしたサインは、アニメ産業の成長がそれほど確かでないことを示している。  まずひとつは「アニメ産業市場」。2兆1527億円前年比8パーセントの成長だが、実はこのうち9948億円は海外における市場である。海外の数字は海外でのファンの映像や商品・サービスの購入にあたる。国内では消費されておらず、日本の景気とは距離がある。
そこで国内だけに「アニメ産業市場」を絞ってみるとどうだろうか? アニメ産業市場全体から海外を除外すると次のようになる。
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2013年-1兆1886億円 2014年-1兆3034億円 2015年-1兆2382億円 2016年-1兆2248億円 2017年-1兆1579億円
2014年までは成長を続けているが、2015年以降

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